日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第7回大会
セッションID: P1-14
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視覚ー身体感覚クロスモダル情報処理過程における眼球運動及び身体運動システムの役割
:空間記憶課題における干渉効果の検討
*藤木 晶子菱谷 晋介
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抄録

これまでの空間ワーキングメモリ研究によると,記銘・再認時に用いる感覚モダリティを一致させた視覚-視覚による空間記憶課題では,眼球運動が情報の減衰を止めるリハーサル機能を果たしており,同様に,記銘時と再認時に身体感覚を用いた課題においては,身体運動がその情報のリハーサルに関与していることが明らかにされている。このことから、空間ワーキングメモリには,眼球運動系と身体運動系の2つのリハーサルシステムが存在することが示唆されている。こうした知見をうけ、本研究では、記銘時に視覚,再認時に身体感覚を用いた視覚-身体感覚クロスモダル空間記憶課題を用い,その空間情報の保持に,眼球運動と身体運動による2つのシステムがどのように関与しているのかという問題を、二重課題法を用いて検討した。

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© 2009 日本認知心理学会
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