日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第9回大会
セッションID: P4-9
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ポスター発表4(発達・加齢・動作・行為・視覚・聴覚)
実行機能質問紙(Executive Functions Questionnaire)作成の試み(2)
メタ認知、日常記憶、ワーキングメモリーおよび注意との関連
*関口 理久子山田 尚子
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抄録
研究1では、成人227名(男98,女129,16-83歳)に実行機能質問紙(関口他,2010)改訂版を施行、自己統制(SCt)、注意保持(SA)、メンタルセットの移行・更新(SU)、熱中(A)、自己意識(SCs)の5因子が見いだされた。メタ認知質問紙(山田,2006)とは、SCt、SA、SUは認知能力への自信のなさと負の相関、Aは認知的自己意識と思考統制の必要性と、SCsはポジティブまたはネガティブな信念、認知的自己意識、思考統制の必要性と正の相関を示した。日常記憶(清水他,2006)とは、SCt、SAはすべての下位尺度と負の相関を示した。大学生40名(男28、女12,平均21.6歳)を参加者としオペレーションスパン課題と二重課題を行った研究2では、SA高群は低群に比べ二重課題の正答率が高かった。オペレーションスパン課題では、尺度得点高低による差は認められなかった。
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© 2011 日本認知心理学会
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