日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第9回大会
セッションID: P4-11
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ポスター発表4(発達・加齢・動作・行為・視覚・聴覚)
単語を用いた感情価と情動覚醒の年代差に関する研究
*上野 大介増本 康平黒川 育代権藤 恭之
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キーワード: 情動覚醒, 感情価, 加齢
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抄録
本研究では,単語に対する感情価評定と喚起された情動の強さ(情動覚醒)の程度に年代差がみられるのかどうかを検討した。対象者は26名の若年者(平均年齢=21.46歳,SD=4.02)と32名の高齢者(平均年齢=69.34歳,SD=5.49)であった。対象者は110個の単語について感情価(非常に不幸に感じる(0)~非常に幸福に感じる(8))と情動覚醒(落ち着く(0)~興奮(ドキドキ)する(8))を順に0~8点で評価した。感情価ごとの単語数に年代差がみられるのかどうかをχ二乗検定で分析した結果,高齢者は若年者に比べてネガティヴ単語数とニュートラル単語数がそれぞれ少なかった。また,情動覚醒の評価点を従属変数とした群2(高齢者・若年者)×条件9(感情価0~8点)の2要因混合計画分散分析を行った結果,高齢者は若年者に比べてネガティヴ単語では情動覚醒が高く,ポジティヴ単語では情動覚醒が低いことを示した。
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© 2011 日本認知心理学会
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