日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第9回大会
セッションID: P5-3
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ポスター発表5(記憶2)
刺激項目数と記憶成績との関係性に関するメタ認知的知識
*松田 崇志清水 寛之松川 順子
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抄録
本研究では,記憶すべき刺激の個数と記憶成績の関係性に関するメタ認知的知識について検討した。実験参加者は8個,16個,24個,32個の刺激リストのいずれかを自らのペースで記憶した。その際の学習時間を測定した。全ての刺激が呈示された後,5分間の自由再生テストが行われた。その結果,記憶すべき刺激の個数の変化に応じて,学習時間は変化することはなかったが,再生成績は記憶すべき刺激の個数が多い条件の方が少ない条件よりも低かった。これらの結果は,刺激の個数の多い条件の方が記憶するのに困難であるが,実験参加者は記憶すべき刺激の個数と記憶成績のそのような関係性に気づいていない,もしくは,このような知識を持っていたとしても,うまく利用できないということを示唆している。
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© 2011 日本認知心理学会
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