日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第9回大会
セッションID: P5-4
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ポスター発表5(記憶2)
変化の見落としにおける非対称的混同効果
*原口 恵山田 祐樹箱田 裕司
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抄録
我々が外界を認知する際,変化の種類によって検出のされやす差が異なることが知られている (非対称的混同効果)。これまでの研究から,この効果には変化によるオブジェクトやシーンの典型性の破壊や印象の変化が関係していることが示唆されている。先行研究では主に系列提示された画像刺激への比較的長期の記憶との関係について検討されてきたが,視覚短期記憶における画像表象の保持過程においても違和感などの印象の変化が非対称的混同効果に関与しているかどうかは未だ明らかでない。そこで本研究では,ワンショットパラダイムによる変化検出課題を用いてこれを検討した。先行研究で用いられたような,一部が追加あるいは削除された生物や風景画像のペアを提示時間1秒,刺激間間隔1秒で反復提示し,実験参加者には変化に気付いた時点で反応することと,画像への違和感を評定することを求めた。結果から,違和感による視覚短期記憶内の処理への影響について議論する。
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© 2011 日本認知心理学会
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