日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第9回大会
セッションID: P1-1
会議情報

ポスター発表1(記憶1)
項目と背景写真の適合性が文脈依存再認弁別におよぼす効果
*松田 祐貴漁田 俊子漁田 武雄
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
個別実験で,テスト文脈(SC vs. DC)× 文脈の種類(sensitive vs. insensitive)の2要因実験参加者内計画を用いた。34名の大学生が,6秒/語で提示される60個の単語(ひらがな3音節綴り,熟知価3.0以上)を意図学習した。テスト文脈は,学習時と再認テスト時の画像の一致(SC条件)・不一致(DC条件)とした。文脈の種類は,項目を提示するのに適している画像 (sensitive条件, e.g.,教室の白板) ・適していない画像 (insensitive条件,e.g.,お風呂の浴槽) とした。5分間の保持期間後,旧項目に60個の新項目を加えた120項目を用いて再認テストを行った。その結果,sensitive条件では文脈効果が生じたが,insensitive条件では生じなかった。これは,ICE理論の予測に反し,画像の種類が文脈効果の生起を左右することを示唆している。
著者関連情報
© 2011 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top