日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第9回大会
セッションID: P1-16
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ポスター発表1(記憶1)
文章読解後の人物同定課題における作動記憶の個人差の影響
*田中 哲平谷田 勇樹杉本 匡史常深 浩平篠田 亜美安田 帆那葛口 彩齊藤 智
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抄録
文章読解場面では,情報の処理や保持を同時に行わなくてはいけない。それと同時に,例えば代名詞の参照など,必要な時に適切な情報を再構成する事が求められる。文章読解能力と作動記憶容量には相関が認められており,この相関を再構成過程が媒介する可能性が考えられる。また再構成にはある種の手がかりが必要であると知られているが,日常的な文章読解場面での検討は少ない。そこで本研究では,文章読解後に元の文章を呈示したまま情報の再構成を求め(人物同定課題),その反応時間と作動記憶容量との関連を検討した。その結果,日常に近い読解場面においても作動記憶容量の大きい人ほど反応時間が短くなり,再構成過程に作動記憶容量が影響している事が明らかになった。また同時に,言語性・空間性作動記憶課題を実施し,反応時間との相関を調べた所,再構成には空間性ではなく,言語性能力が重要である事が示された。
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© 2011 日本認知心理学会
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