抄録
意味的関連性を持たせた学習刺激を聴覚提示し,再認実験を行った.視覚提示を用いた先行研究において新項目に引き起こされた正答率と確信度評定の乖離が,聴覚提示でも起こるのかを調べた.実験参加者 (N = 129) は,カセットデッキから聴覚提示される24単語を学習した.学習セットには意味的関連性が持たせてあり,単語提示間隔は,単語の朗読開始から,次の単語の朗読開始までを1.6秒に制御した.5分間の保持期間後に48単語 (旧項目24単語,新項目24単語) の聴覚提示による再認判断と確信度評定を行わせた.再認判断と確信度評定には冊子を用いた.再認セットは,1単語につき1回の朗読で,単語の朗読開始から次の単語の朗読開始までの時間に,10秒の間隔を設けた.その結果,視覚提示での実験結果と同様に,学習セットと意味的関連性が高い新項目について,正答率と確信度評定の乖離が引き起こされた.