日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第11回大会
セッションID: P2-31
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ポスター2 記憶、発達・教育・学習、感情・動機
能動的随伴性判断におよぼす反応確率と結果密度の効果
*久保田 貴之漁田 武雄
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抄録
能動的な随伴性課題において,反応と結果の同時発生を多く体験すると,随伴性を高く評価することが見出されている(Hannah, Allan, & Siegel, 2007; Matute, 1996)。この効果は,反応確率(probability of responding)の効果と呼ばれている。反応確率の効果に関して,自由反応手続きを用いた研究は,Blanco, Matute, & Vadillo(2011)のみである。また,彼らの実験では,経験する結果密度が76%の条件しか検討されていない。そこで,本研究では,経験する結果密度が異なる2条件(76%条件,24%条件)において,反応確率の効果の生起を確認した。実験の結果,76%条件において反応確率の効果が生じたが,24%条件では生じなかった。この結果は,反応確率の効果が,特定の結果密度においてのみ生起することを示唆している。
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© 2013 日本認知心理学会
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