日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第11回大会
セッションID: O2-5
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口頭2 英語セッション(記憶、思考・言語)
第二言語(L2)は第一言語(L1)の意味処理に干渉するか?
*大井 京齋藤 洋典
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抄録
本研究の目的は,二言語併用者による高熟達度の第一言語(L1)の意味処理に,低熟達度の第二言語(L2)が干渉するかの確認にあった。中国語と日本語の二言語併用者の課題は,視覚呈示された熟語と語釈の対をターゲット言語(日本語または中国語)として知っているか否か判断することであった。刺激対は,日本語または中国語の辞書への掲載の有無に従って4種類に分類された: 共通(S),日本語固有(J),中国語固有(C),無関連(U)。二言語併用者が,日本語(L2)条件において示したC刺激対の誤反応率は,Oi et al.(2010)において,単言語使用者よりも高い誤反応率を示した二言語併用者の値を再現した。日本語条件(L2)におけるC刺激対の誤反応率は,中国語条件におけるJ刺激対と等しい値を示した。これらの結果は,二言語併用者が,言語間の表記が類似する際には,L1とL2間の双方向的な干渉を示すことを示唆する。
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© 2013 日本認知心理学会
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