日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第11回大会
セッションID: P3-22
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ポスター3 知覚・感性、注意、社会的認知
異なる課題要求をもつ把持運動における把持位置
不慣れな把持と対象物位置に関する影響
林 侑平山田 直樹片山 正純
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キーワード: 把持運動, 把持位置, 不慣れ
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抄録
我々は,不慣れな運動に着目し,把持してテーブルから持ち上げる持ち上げ課題(LT),および把持するだけで持ち上げないつまみ課題(PT)における対象物の把持位置について調べた.慣れた運動では,同種の運動課題であるにも関わらずLTとPTのそれぞれの把持位置が異なっており,PTでは重心から離れた位置を把持していた.そこで,不慣れな運動として把持する指と対象物の空間的位置における影響について調べた.普段使わない指でのLTの把持位置は慣れた把持でのPTと一致した.さらに,利き手(右手)で左半空間の対象物に関するLTの把持位置も慣れた把持でのPTと一致した.これらの結果は,把持運動の課題要求だけでなく,運動の熟練度によっても把持位置が切り替えられていることを示している.
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© 2013 日本認知心理学会
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