日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第11回大会
セッションID: P1-28
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ポスター1 記憶、思考・言語、人格・臨床、感情・動機
2-4-6課題の協同問題解決における仮説統合の効果
*佐藤 浩一細川 菜摘
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抄録

 2人の参加者が同じ空間でWasonの2-4-6課題に取り組む際に、互いの仮説を共有したり統合することが問題解決に及ぼす影響を検討した。参加者は2人1組で2-4-6課題に取り組んだ。空間共有群では二人は交互に仮説検証のための事例(例:1-3-5)を提出し、事例とフィードバックを共有した。仮説共有群では二人は事例とフィードバックを共有し、互いの仮説を見せ合った。仮説統合群では二人は互いの仮説を見せ合った上で、ペアとしての仮説を一つ決め、それを検証するための事例を相談して提出した。参加者は確信が持てた時点で答を提出した。仮説統合群は他の2群に比べると、問題解決(正答の提出)までの時間が長かった。しかし解決までの試行数は最も少なかった。また、いったん正しい仮説に気づいたら、その後の早い時点で正答を提出することが見出された。

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© 2013 日本認知心理学会
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