日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第12回大会
セッションID: O3-2-5
会議情報

口頭発表3-2 日本語セッション(記憶,思考・言語)
ギュッと手を握ると記憶が良くなる?
学習およびテスト前のhand-clenchingがエピソード記憶に及ぼす影響
*北神 慎司石井 香澄高橋 知世阿見 沙妃子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

Propper et al. (2013) は,「学習前に右手」で,「テスト前には左」で小さなゴムボールを握りしめる(hand-clenching)ことによって,他のパターンに比べて,単語の再生成績が向上することを示している.しかしながら,先行研究およびその実験結果に関する問題として,統制群と比較して記憶成績が向上しているわけではないという点が指摘できる.そこで,本研究では,DRMパラダイム(Roediger et al,. 1995)を用いて,Propper et al. (2013) の研究の再現可能性および虚再生への影響を検討した.その結果,先行研究の再現可能性が担保されただけでなく,hand-clenchingの効果がより強く示されうることが明らかとなった.

著者関連情報
© 2014 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top