日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第12回大会
セッションID: O4-1-4
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口頭発表4-1 日本語セッション(発達・教育・学習)
看護職による入院患者の死期の予見に関する研究
予見経験の有無についての調査研究
*山下 雅子前田 樹海北島 泰子辻 由紀
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抄録

入院患者の死期予見経験を持つ看護職の存在については、逸話として耳にすることはあってもその実証的研究はほぼ皆無である。本調査では、それが実体のない風聞なのかそれともそのような予見経験を自覚する看護職は実在するのかを実証的に調べることにより、一般にはあまり知られていない、看護職内での直感的推論の例を示すデータを提示することを目的とした。結果として調査対象者(277名)の約3割が、生命徴候変化の無い死期予見経験がある、またはそのようなことができる看護職を知っていると報告していることから、患者の死期予見は全くの風聞ではなく、少なくともその経験を自称する看護職は稀な存在ではないと考えられた。

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© 2014 日本認知心理学会
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