日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第12回大会
セッションID: O1-1-5
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口頭発表1-1 英語セッション(記憶,思考・言語)
条件文の確率と条件的賭け
比較文化的研究
*山 祐嗣
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抄録

命題論理学では、「もしpならば、qである」という条件文の確率は、P(¬p∨q)となる。しかし、すでに多くの研究で、条件文確率は(P(q|p))と判断されることが示されている。このデータは、De Finettiの真理表に基づいてnot-pが空とみなされるとする仮定理論を支持する。私たちは、実験参加者が、いくつかのチップが入った1対の容器を与えられて、どちらが「もしpならば、qである」という条件文が正しい確率を高くするかを判断(条件文の確率)する集合比較法を採用した。また、同じように条件文賭け課題も設定した。私たちは、インターネット調査でアメリカ人と日本次からデータを収集し、どちらも(P(q|p))と判断しやすいこと、しかし場合によっては連言原理によっても判断しているという知見を得た。

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© 2014 日本認知心理学会
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