日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
セッションID: P-2-17
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ポスターセッション2
テスト時の気分状態が記憶の意図的・自動的利用に及ぼす影響の検討
金子 亮佑*加藤 宏一
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抄録

本研究は一般の大学生48名を対象に、テスト時の気分状態(ストレス状態とリラックス状態)によって、記憶課題遂行時の情報処理過程(意図的処理と自動的処理)の関与の強さに及ぼす影響ついて、過程分離手続を用いて検討した。従来の研究では、抑うつ傾向や高不安を持つ者と健常者の比較が主であったが、本研究は、実験的に気分操作を行った。ストレス条件では内田クレペリン検査を行い、リラックス条件では自律訓練法を行った。その結果、テストを行う前で、ストレス条件とリラックス条件に気分の違いがみられた。次に、過程分離手続を用いて、各気分状態における意図的処理と自動的処理の影響を比較した所、意図的・自動的処理はストレス条件とリラックス条件で、異ならなかった。

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© 2015 日本認知心理学会
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