日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第13回大会
セッションID: P-2-20
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ポスターセッション2
説明文の産出における推敲の視点
佐藤 浩一*大濱 望美
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キーワード: 文章産出, 推敲, 他者
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抄録

他者や自分の書いた説明文を推敲する際の視点を検討した。参加者は幾何学図形を説明する文章を書いた。相互推敲群の参加者は草稿を互いに交換して推敲し合い,その後に自分で清書した。コメント群は他者の文章を推敲した後に,自分の文章を清書した。被コメント群はコメント群の推敲を参考に清書した。個人群は自分で推敲,清書した。清書の後に実施した質問紙調査から,他者の文章を推敲する視点と,自分の文章を推敲・清書する視点は類似しており,段落や読点などの形式面より,図形のイメージしやすさや説明が曖昧でないことに留意していたことが示された。また他者に推敲されること,他者の文章を推敲することは,自分の文章を推敲・清書するのに有効だと感じていた。他者の文章を推敲して気づいた点を,自分の清書に取り入れた参加者もいた。

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© 2015 日本認知心理学会
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