日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第14回大会
セッションID: O2-05
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口頭発表2 日本語セッション2 (知覚・感性1)
情報の量と質に着目したデジャヴ現象の検討
*中尾 啓太小川 景子
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キーワード: 認知, 記憶, デジャヴ
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抄録

それまで経験したことがないにも関わらず,以前どこかで経験したことがあると感じた際の,鮮明な感覚の体験をデジャヴ (deja vu) という(Brown, 2004)。デジャヴ発生には新規刺激の形態 (Brown & Marsh, 2010) や,情報量 (Cleary et al., 2012) が影響することが報告されている。これまで情報量の操作には静止画 (二次元と三次元) が用いられていることから,本研究では,研究1として動画を用いて情報量の操作を行い,さらに研究2として情報の質 (文脈) に着目してデジャヴの発生要因に関する検討を行った。
検討の結果,先行する記憶に情報量が少なく (研究1),先行記憶と目の前の刺激に共通する文脈情報がある (研究2) ことによりデジャヴ感覚の発生が促進されることが示された。

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© 2016 日本認知心理学会
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