日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第14回大会
セッションID: P3-25
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ポスターセッション3
異なる目標を持つ二者による協同問題解決
会話プロセスの検討
*池永 将和原田 悦子
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抄録
モノ作りにおいて,使う側だけでなく作る側の人間の特性を知ることも重要である.現在,企業で多くのモノ作りがなされ,企業内の各部署ではそれぞれの目標を持ち,協同してモノが作られる.この時のコミュニケーションの難しさが指摘されており,原因の一つに,各部署の成員が,制御焦点理論(Higgins,1997)における「異なる制御焦点を持つ」ためではないかという仮説が提示されている(谷川・鈴木・加藤・福住・原田,2015). 本研究では2名による砂漠生き残り課題を実施し,2つの異なる目標を実験的に設定した(P:促進焦点目標,D:防止焦点目標).2人一組の参加者は,同じ目標群(PP/DD)と異なる目標群(PD)にランダムに割り振られ,約15分の対話により課題を実施した.結果,全発話数には群間の差はなかったが,回答傾向の相違と,対話における発話カテゴリの発話数に違いがみられた.制御焦点の違いによるコミュニケーションの変化について検討する.    
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© 2016 日本認知心理学会
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