日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第15回大会
セッションID: P2-19
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ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》
パワープライミングとインターバルが単純接触効果に与える影響
興梠 盛剛松田 憲寺田 智史楠見 孝
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抄録

本研究は新奇性選好と親近性選好を促すパワープライミング操作(ハイパワー,ローパワー)とインターバル(5分,1週間)が集中・分散呈示(呈示回数3,6,9回)による単純接触効果に与える影響を検討した。実験はパワー操作の前後にLOT-Rを用いて参加者の楽観性を測定した上で刺激図形を連続呈示し,各インターバル後に刺激への評定を求めた。実験の結果,ハイパワー条件の楽観主義者は集中6回呈示において1週間後まで好意度の上昇を維持する傾向にあり,悲観主義者では1週間後に分散3回呈示で評価が上昇した。ローパワー条件の楽観主義者でも直後評定において集中・分散の6回呈示で好意度は上昇したが1週間後には低下し,悲観主義者では好意度は上昇しなかった。また9回呈示条件でも好意度は上昇しなかった。ハイパワー条件の悲観主義者は1週間後に新奇性選好が促進され,ローパワー条件では親近性選好が好意度に反映しなかった。

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© 2017 日本認知心理学会
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