主催: 日本認知心理学会
会議名: 日本認知心理学会第18回大会
回次: 18
開催日: 2021/03/03 - 2021/03/04
形と色が系統的に関連付けられることは広く知られている(例えば、円-赤、三角-黄、四角-青)。しかし、色と形の連合のがどのように形成されてされているのか、あるいはどのように発達するのかについてはほとんど知られていない。特に、子どもが親と同じように色と形の連合を示すかどうかについては不明であった。本研究では、親子ペアの色と形の連合を調査することを目的とした。60名の子供および60名の成人(親子は五十九組)色と形の連合のアンケート調査を参加した。結果では、8歳前後の子どもは、大人と似たようなパターンで色と形の連合が見られることが示された。しかし、親子間での色と形の連合についてはほとんど一致していなかった。これらの結果は、環境や生得的要因が、色と形の連合に及ぼす影響が限定的であることを示唆している。