日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第18回大会
セッションID: PT2_20
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ポスター2
隠そうとする意図が時間知覚に与える影響
入戸野 宏松本 あや乃松田 いづみ
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抄録

知っているのに知らないと嘘をついて隠すことは,回避したい状況であり,緊張を伴う。Gable & Poole (2012) は,強い接近動機づけを生じさせる刺激の提示時間は短く知覚されると提案した。この知見の反対がなりたつなら,強い回避動機づけの下では時間を長く感じるかもしれない。本研究では,模擬窃盗によって取得した物品を実験者に検出されないように隠すときに時間知覚が変化するかを検討した。36名の大学生・大学院生に,3種類の物品(窃盗した物品1つと同じカテゴリーの別の物品2つ)の写真をランダムな順序で1枚ずつ提示し,その提示時間を,基準となる時間と比べて「長い」「同じ」「短い」の3択で判断するように求めた。その結果,模擬窃盗を行った条件では,模擬窃盗を行っていない条件に比べて,提示されるすべての物品の時間が長く知覚された。しかし,窃盗した物品が,同じカテゴリーの別の物品よりも長く知覚されるという結果は得られなかった。

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