日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第19回大会
セッションID: P1-A06
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ポスターA
刃物の尖端と握り手の位置がボタン押し反応に与える影響
*武重 百香入戸野 宏
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抄録
物体のカテゴリ判断 課題において,物体の握り手の向きが反応する手と一致 していると運動反応が促進されるという知見がある。 この結果は,握るのに適した手の運動をアフォーダンスの知覚が促進する効果として解釈されている。そうだとすれば,握ることの危険性をアフォードする刃物の場合には,手の運動が抑制されると予想される。本研究では40名の右手利きの大学生・大学院生が,刃物および刃物でない物体のカテゴリ判断課題を行った。その結果,握り手の向きと反応手が一致しているときに反応が促進されることはなかった 。また,刃物に対する反応は刃物でない物体に対する反応よりもすばやく行うことができ ,特に刃物の尖端 の向きと反応手が一致しているときに反応が促進された。以上の結果から,刃物の場合には握り手のアフォーダンス効果は認められず,刃物の尖端が視覚的注意を集めたことによるサイモン効果が生じたと考えられる。
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© 2022 日本認知心理学会
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