日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第19回大会
セッションID: P2-C02
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ポスターC
他者との課題共有が記憶の符号化に及ぼす影響
*澤田 萌乃吉崎 一人
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抄録
自己の行為に対する他者の影響はこれまで明らかとなっている(e.g., Sebanz et al., 2003)。この現象の基盤には、他者とともに注意を向ける「共注意」による他者課題の共表象の形成が関わっている。本研究は、課題共有事態での「共注意」の効果について、記憶の符号化の側面から検討を行った。実験では、単語のカテゴリー判断課題を、一人で行う個人条件と、モニターを挟んで二人で行う共同条件を設定し、課題後に偶発的な単語再生課題を行った。カテゴリー判断課題は、自己と他者それぞれに異なるカテゴリーに反応することが求められた。偶発再生課題では、カテゴリーや社会条件に関わらず画面に呈示されたすべての単語の再生を求めた。結果は、自己カテゴリーの再生が他者のそれに比べて高くなる程度が、共同条件で小さくなった。このことは「共注意」事態での共表象の形成を示唆し、他者カテゴリーに対する符号化が自己カテゴリー同様に行われた可能性を示唆した。
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© 2022 日本認知心理学会
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