日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第19回大会
セッションID: P2-D01
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ポスターD
「反応時間測定」を測定する:
正確な反応時間取得による実験データ再現性向上
*立花 良松宮 一道
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抄録
本研究では心理学実験の重要な行動データである反応時間について、反応時間取得の正確性と測定法を実証した。反応時間は行動実験の基本的なデータであるが、どこまで正確に測定できるか不明確なまま実験が行われている。よって本研究では、自動反応ロボットアームを用いて、心理学実験の代表的反応装置(通常仕様のキーボード・マウス、高性能ゲーミングデバイス、レスポンスパッド)におけるキー入力遅延とキー押し時間の正確性を1ms単位で測定した。結果から、キー入力遅延はキーボード・マウスと比較し、レスポンスパッド (遅延2ms, SD<1ms) やゲーミングデバイス (遅延9ms, SD<1ms) で正確だった。一方キー押し時間はゲーミングデバイスとレスポンスパッドと比較し、キーボード (誤差14ms, SD=3ms) やマウス (誤差2ms, SD=3ms) の方が正確だった。本研究から反応時間の正確性実証と測定環境の確立ができた。
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© 2022 日本認知心理学会
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