日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第21回大会
セッションID: P_A01
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ポスター(感情・動機・記憶)
セルフタッチが課題目標へのコミットメントに与える影響
*齊藤 初音入戸野 宏
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抄録

セルフタッチは自己への注意を高める。また,自己に注目することには,現状と目標との比較を促し,望ましい状態へ近づける効果があるとされる。本研究では,セルフタッチをすることが,後続の作業で教示に従う程度に影響するかをオンライン実験で検討した。課題として,画面に提示される2つの数字が偶数同士・奇数同士であるか,偶数と奇数の組み合わせであるかをキー押しで答えるパリティ課題を用いた。 240名の参加者を無作為で4群に分け,セルフタッチの操作(あり[自分の身体に触れる]/なし[パソコンに触れる])を20秒間行わせた後,与えられた目標(より速く/より正確に)の下で96試行の課題を実施するように求めた。平均反応時間とエラー数に対し,セルフタッチの有無と目標が与える効果を検討した。その結果,反応時間は速さ重視条件でより短く,エラー数は正確さ重視条件でより少なかったが,これらの傾向にセルフタッチによる差はなかった。

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© 2023 日本認知心理学会
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