日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第22回大会準備委員会
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仮想空間における音源定位の検討
:音源強度・音源の聴覚的情報の影響
*杉本 公平*實吉 綾子
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 21

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抄録
本研究では仮想空間における音源定位の実験を2つ実施した。実験1では音源強度と仮想空間内での見かけの音源定位を検討した。10段階の強度からなる音源を聴覚呈示し、正面、奥行き方向に並んだ5つのスピーカーのどれから聞こえたかを回答させた。結果は仮想空間上でも音源強度が強ければ手前に、音源強度が弱ければ奥に音源定位が生じることが明らかになった。実験2では多方向から複数の音源が呈示された際の音源定位について検討した。仮想空間内で参加者の周囲に26台のスピーカーを配置し、2から10カ所で同時に音刺激を呈示し、参加者にはいくつの音刺激が、どこから呈示されていると感じるか回答させた。その結果、 正確ではないが、呈示数の増加に伴い回答数も増加することが明らかになった。また、音源定位の正確さでは音楽経験がある方がより正確に回答することが明らかとなった。
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