日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第23回大会
セッションID: O1-3
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協力パートナー選択における個人手がかりと行動手がかりの統合過程
─囚人のジレンマゲームを用いた検討─
*武藤 拓之, 鍵 直矢
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抄録

人は,見知らぬ他者が協力的かどうか(協力性)を判断する際,個人手がかりであるジェンダーや国籍,行動手がかりである運動の軌道などを手がかりとして利用することが知られている。しかし,ほとんどの研究は単独の手がかりの効果検証に留まっており,異なる種類の手がかりが利用可能な現実的な場面における手がかりの統合過程は明らかでない。そこで本研究は,囚人のジレンマゲームを行う2人のプレイヤーの様子を実験参加者に観察させてどちらのプレイヤーと協力したいかを選択させる実験を行い,プレイヤーの個人手がかりと行動手がかりを系統的に操作した。実験の結果,手がかり単独の効果が再現されるとともに,運動の軌道はジェンダーに優越する (実験1, N = 168) が,国籍の手がかりとは加算的に作用する (実験2, N = 168) ことが示された。これらの結果は,人が協力性判断の際に手がかりごとの信頼性を考慮し統合していることを示唆している。

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