抄録
2015年2月,日本建築学会は約15年ぶりに「コンクリートの調合設計指針・同解説」の改定を行った。改定した指針は,2009年に改定されたJASS 5(第13版)の内容を取り込んだものとしている。また,将来的な性能規定化に向け,構造体コンクリートの目標性能を重視した調合設計を行う指針としている。さらに,具体的な調合計算の章では,調合計算手順の見直し,実際のレディーミクストコンクリート工場の配合に関するアンケート調査結果を組み込んだ単位水量や単位粗骨材かさ容積の標準値の見直しなどを行っている。