2017 年 55 巻 12 号 p. 1055-1060
北陸新幹線,九頭竜川橋りょうは,一般県道福井森田丸岡線が並行して計画されていることから,下部工を道路と併用する7径間連続PC箱型桁の鉄道道路一体橋として計画されている。本稿では,設計結果,並びに施工計画等について報告する。設計では,鉄道と道路との近接状況,非出水期に限られる河川内工事の施工性,新幹線鉄道の走行性に配慮した構造計画を行い,一体となる下部工は,鉄道,道路双方の基準を用いて照査を行った。また,施工時には,PCグラウトの実物大試験を行い,有害となる残留空気が生じないことを照査している。