高炉スラグ細骨材を用いる場合,水セメント比が50%以上のコンクリートの配合では,微粒が少なく,ブリーディングが生じやすい。高炉スラグ細骨材の補填材に混和材のフライアッシュを組み合わせることにより,高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートの性状改善を試みた。その結果,フレッシュコンクリートの性状,圧縮強度,耐久性が改善された。現在,大阪では,高炉スラグ細骨材とフライアッシュを組み合わせた生コンクリートが普及してきている。また,広島県の竹原火力発電所新1号機設備更新工事用にこれらの副産物を組み合わせたコンクリートが用いられており,大幅な二酸化炭素排出量低減効果が期待されている。