カラーコンクリートは一般的な強度のコンクリートへの適用を中心に技術が普及してきたため,水結合材比の低い高強度領域で研究を行った例などは限られる。そこで,カラーコンクリートの表面の色を決定づけるモルタル部分に着目し,モルタルの水結合材比の変化が,顔料を混合して着色したモルタルの圧縮強度や色の変化などに及ぼす影響について検討することとした。この結果,綺麗な色に着色された圧縮強度140/mm2程度の高強度モルタルを作ることができること,また,水結合材比を低くすることによって,時間の経過による色褪せを抑制できることなどが確認できた。