2025 年 63 巻 2 号 p. 115-121
本稿では,コンクリート用材料の品質やコンクリートの製造から施工までの品質管理,竣工後の材料・部材の性能評価,維持更新時の調査・診断などの各種試験・検査を実施する際の留意点等を取り纏めて2007年に刊行された日本建築学会「鉄筋コンクリート造建築物の品質管理および維持管理のための試験方法」の改訂版(2024年9月発刊)の概要を解説する。改訂版は,当該学会規準類や日本産業規格,建築基準関連法令などに基づく試験・検査・評価方法を対象に,初版以降約17年にわたる各種規格類の改廃や新規試験方法などを中心に追記,修正したものであるが,その他に「電磁波レーダ法によるコンクリート中の鉄筋位置の測定方法」(CTM-12)などの新規試験方法などが提案されている。