主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和7年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
回次: 40
開催地: Ehime Prefectural Convention Hall
開催日: 2025/05/29 - 2025/05/30
p. 559-564
本研究は,日本の養殖業における生産量拡大戦略に寄与する半閉鎖循環式養殖システムの最適化を目的とした.従来の沿岸生簀養殖では赤潮発生や酸素欠乏による魚の大量死が課題となり,沖合養殖も海象条件の厳しさから普及が進んでいない.そこで本研究では,角型半閉鎖循環式養殖生簀内の水流と排泄物挙動を数値モデルで解析した.特に食べ残し餌と糞の再懸濁臨界速度を小型水槽で実測し,これらのパラメータを組み込んだ数値シミュレーションを実施した.その結果,現行の入水方式では排泄物残留率が高いことが確認され,水流の流場特性の最適化による排泄物収集・排出効率の向上が必要であることが明らかとなった.本研究成果は,半閉鎖循環式養殖システムの設計・開発における理論的根拠を提供し,養殖魚の品質向上に貢献するものである.