主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和7年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
回次: 40
開催地: Ehime Prefectural Convention Hall
開催日: 2025/05/29 - 2025/05/30
p. 597-603
本報告では,高速艇の流体解析におけるNumerical Ventilation(NV)の抑制を目的とし,スリップ速度の適用がNVの発生状況および船体抵抗に与える影響を解析した.柱状滑走体の数値シミュレーションを実施し,スリップ速度の大小がVoF分布,摩擦抵抗,圧力抵抗に及ぼす影響を評価した.その結果,適切なスリップ速度の設定によりNVの抑制が可能であり,摩擦抵抗の異常な低下を防ぐことができることが示された.一方,スリップ速度が過大な場合,非物理的な浸水領域が発生し,圧力抵抗が増加することが確認された.したがって,スリップ速度の適用はNV抑制に有効であるが,適切なスリップ速度分布と設定範囲の検討が不可欠である.