日本調理科学会誌
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山梨県のほうとう食の変遷
松本 美鈴阿部 芳子坂口 奈央柘植 光代時友 裕紀子
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2024 年 57 巻 6 号 p. 345-357

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抄録

 山梨県の郷土料理ほうとうがどのように伝え継がれてきたかを知るために,資料調査,聞き書き調査およびアンケート調査を行った。近代の山梨県では,ほうとうの呼称は地域により異なった。ほうとうは一年を通して日常の夕食の主食であり,好まれていた。麺や味噌は自家製で,副材料は自給の野菜,いもやきのこであった。昭和35年から45年頃は,高度経済成長を契機に従来のほうとう食が変化し始めた。現在は,ほうとうの呼称は標準化傾向である。ほうとうは冬期の日常の夕食の主食の一つであり,好まれている。ほうとうの多くの材料は市販品であり,ほうとう調理は簡便化している。また,副材料に油揚げが定着し,豚肉が加えられるようになり,現在のほうとうは栄養豊富である。以上,ほうとう食は時代に応じて変化しながら現在に受け継がれていることが分かった。

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