日本調理科学会誌
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高β-グルカン含有大麦粉の配合比率が大麦パンの製パン性と嗜好性,物理的特性に及ぼす影響
中川(奥田) 玲子白杉(片岡) 直子福村 智恵
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2026 年 59 巻 1 号 p. 17-31

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抄録

 高βグルカン含有ビューファイバー大麦粉(搗精度60%)の配合比率を変化させ食パンの製パン性,嗜好性,物理的特性に及ぼす影響を検討した。製パン性は,大麦粉の配合比率の増加に伴い低下した。 25~65歳の26名のパネルによる官能評価では,嗜好性と食感の点から大麦20%パンは 小麦100%パンとほぼ同等の評価であった。大麦30%パンはやや官能評価結果が低い傾向にあったものの,パネリストの73%が日常食として受け入れた。一方大麦40%パンは,62%のパネリストから日常食に適さないと評価された。破断特性については,大麦粉の配合比率が高くなるにつれて,中間点エネルギーは高くなり,最大荷重および 弾性率は低下した。大麦30%,40%パンの荷重-ひずみ微分曲線においては,微分値が正負双方向に繰り返し変動し,特に大麦40%パンは大きな振幅を示した。これらの物理的特性が大麦40%パンの砕けやすい脆い食感をもたらしたと推察される。

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