炊飯前磨砕処理により調製した米素材について,炊飯時の加水量による性状の違いを把握することを目的に,力学的特性(動的粘弾性,テクスチャー特性),および主観的特性により検討した。
材料には中アミロース米(コシヒカリ)を使用した。調製方法は,米を浸漬後,浸漬水と共にミキサーで磨砕し,加水量(米の2倍~7倍)を調整した後に炊飯した。
炊飯前磨砕後に調製した米素材は,加水量が多いほど,硬さおよび付着性が低下する傾向で,貯蔵弾性率および損失弾性率は低値を示した。損失正接は,いずれも1以下でゲル的性質を示し,加水量が多いほど粘性要素が高価を示した。官能評価において,加水量が多いほど,噛みごたえが弱く,飲み込みやすいと評価された。これらの成果は摂食機能が低下した方の食事の品質向上,さらには新たな食感を呈する食品開発に寄与できると考える。