日本調理科学会誌
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加水量を変化させた炊飯前磨砕処理により調製した米素材の力学的特性および主観的特性
中川 裕子高橋 智子大越 ひろ守田 和弘
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2026 年 59 巻 3 号 p. 190-196

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抄録

 炊飯前磨砕処理により調製した米素材について,炊飯時の加水量による性状の違いを把握することを目的に,力学的特性(動的粘弾性,テクスチャー特性),および主観的特性により検討した。

 材料には中アミロース米(コシヒカリ)を使用した。調製方法は,米を浸漬後,浸漬水と共にミキサーで磨砕し,加水量(米の2倍~7倍)を調整した後に炊飯した。

 炊飯前磨砕後に調製した米素材は,加水量が多いほど,硬さおよび付着性が低下する傾向で,貯蔵弾性率および損失弾性率は低値を示した。損失正接は,いずれも1以下でゲル的性質を示し,加水量が多いほど粘性要素が高価を示した。官能評価において,加水量が多いほど,噛みごたえが弱く,飲み込みやすいと評価された。これらの成果は摂食機能が低下した方の食事の品質向上,さらには新たな食感を呈する食品開発に寄与できると考える。

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