日本調理科学会誌
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高知県室戸沖の海洋深層水から調製した塩の水分収着挙動
佐藤 之紀
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2004 年 37 巻 3 号 p. 310-315

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抄録
室戸海洋深層水を135℃ で加熱して得た深層水塩の5℃ での水分収着挙動を調べた. 1水分は深層水塩にゆっくり吸着することが示された. たとえば,AwO.75以上の水分活性に至るまでには3ヶ月以上を要することが示された. 2深層水塩に吸着する水の量(加熱減量)と時間(日数)の関係は,Pilosofらの式によく適合し,両者の相関係数は0.983-0.998であった. 3AwO.64以下を示した深層水塩の加熱減量とAwの関係は,GAB式によく適合した(相関係数0.985-0 .999). 4GAB式を用いて,AwO.64以下の限定された条件下ではあるが,約1g/100g一乾燥物以内のバラツキで塩を保存する前に理論加熱減量の推定が可能であった. 5海洋深層水塩の加熱減量とNaC1試薬のそれを比べた場合,海洋深層水塩の加熱減量の方が明らかに多かったことから,海洋深層水塩に多量の水が吸着することが示された. 6しかし,多量の水が吸着する現象は,海洋深層水塩のみならず,同地点で採水した海洋表層水や高知市内の別地点である種崎で採水した表層水から調製した種崎表層水塩にもみられた.
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