日本調理科学会誌
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高地栽培バナナと従来バナナの嗜好性および物理化学的特性の違い
飯島 久美子小西 史子嶋田 淑子香西 みどり畑江 敬子
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2008 年 41 巻 1 号 p. 49-54

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抄録

2種類のバナナ,高地で栽培された新種のバナナと従来のバナナの嗜好性を決定するために,消費者と訓練されたパネリストによって官能検査を行った。また,物理化学的特性も測定した。訓練されたパネリストによって,新種のバナナは従来種より甘い,味が濃い,硬いという理由で有意に好まれた。消費者によって新種のバナナは甘い,硬い,味が濃いという理由で好まれ, 従来種は甘い, やわらかい, あっさりしているという理由で好まれた。新種バナナのブリックス値,酸度は従来種より高かった。新種バナナの硬さと付着性は従来種より高かった。これらの物理化学的データは官能検査のデータを裏付けるものだった。

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