抄録
近年,うつ病に対する社会的関心は高く,重要なトピックになっている。うつ病に対する認知行動療法の有効性が示されているが,現状ではニーズに十分応じることができていない。この問題に対応するため,より有効な手続きの確立と,その効率化が必要である。これを満たす手続きとして,集団行動活性化療法が考えられる。本報告ではうつ病男性に対して集団行動活性化療法を適用し,その有効性について検討した。集団行動活性化療法の参加者は7名であり,完遂したのは5名であった。セッションは8回で,前半は単純活性化,後半は回避パターンへの介入を目的としたプログラムによって構成されていた。介入の結果,単純活性化の実施のみで抑うつ気分および社会適応状態が改善することが明らかになった。これらの結果に基づいて,集団行動活性化療法のあり方について議論した。