抄録
高齢者の社会的な参加の機能を確保すべく、この研究は地域コミュニティ・センターの役割をはっきりさせることを目指す。この研究の結果は、以下の通りである。
将来増加するであろうマンション居住者は同じマンション内でコミュニケーションをとりたい希望があり、そして、文化関連のコミュニティ・ビジネスへの取り組み意向は60才の層の居住者で高い。
集会施設は芸術文化等(例えば音楽とダンス)により用いられる傾向がある、そして、集会施設の必要性意識は高い。
さらにまた、コミュニティ・ビジネスの意向があるマンション居住者には、この施設の強い必要性意識がある。
高齢者が潜在的に有する人間関係意識と社会的関係意識が相互に関連があること。
したがって、集会施設は、これの媒介機能あるいは触媒機能を担い、C・B等主体性・自立性のあるまちづくり活動を支援し、健常高齢者の増加にも寄与していくことが期待されること。