日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
Online ISSN : 2189-8081
Print ISSN : 1348-592X
ISSN-L : 1348-592X
高齢社会における集会施設の新たな役割に関する研究
-大阪市旭区をケーススタディとして
原田 健司後藤 侑亮岩崎 義一山口 行一
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2016 年 14 巻 p. 73-76

詳細
抄録
高齢者の社会的な参加の機能を確保すべく、この研究は地域コミュニティ・センターの役割をはっきりさせることを目指す。この研究の結果は、以下の通りである。 将来増加するであろうマンション居住者は同じマンション内でコミュニケーションをとりたい希望があり、そして、文化関連のコミュニティ・ビジネスへの取り組み意向は60才の層の居住者で高い。 集会施設は芸術文化等(例えば音楽とダンス)により用いられる傾向がある、そして、集会施設の必要性意識は高い。 さらにまた、コミュニティ・ビジネスの意向があるマンション居住者には、この施設の強い必要性意識がある。 高齢者が潜在的に有する人間関係意識と社会的関係意識が相互に関連があること。 したがって、集会施設は、これの媒介機能あるいは触媒機能を担い、C・B等主体性・自立性のあるまちづくり活動を支援し、健常高齢者の増加にも寄与していくことが期待されること。
著者関連情報
© 2016 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
前の記事 次の記事
feedback
Top