マンションはその性質上、共同での管理が必須であるにも関わらず、2016年には標準管理規約からコミュニティに関する条項が削除されるなど、共同管理のための土壌が形成されづらい現状がある。 今後大量のストックされたマンションを建て替え、あるいは区分所有権の一括売却などどのように決定していくかは個々のマンションの管理組合に委ねられており、来るべき決定の日に向けてマンションコミュニティを形成させていくかは重要な課題である。 本研究では、大規模分譲マンションを対象に、行われているコミュニティ活動の内容やその担い手を調査することで、分譲マンションにおけるコミュニティ活動の課題を示し、その対応策を検討することを目的とする。