日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
Online ISSN : 2189-8081
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地下街での出口封鎖と引きつれによる避難誘導方策の効果分析
- マルチエージェントシミュレーションを用いて -
本井 響貴渋谷 優太高田 悠斗山口 行一
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2022 年 20 巻 p. 37-40

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抄録
 本研究では、仮想の地下街を対象に、避難シミュレーションモデルを構築し、待ち行列を抑制する観点から「誘導なし」、「引き連れ法」、「出口封鎖」といった3つの避難誘導方策の効果を検討した。今回設定した条件で分析した結果、来街者全体が避難を完了する時間や待ち行列が発生する出口は、避難誘導方策の効果を確認する上で重要な指標ではあるが、待ち行列の発生が抑えられたとしても、誘導によって、避難者どうしが移動の際に衝突し、移動中に滞留が発生していることも把握できたため、こうした混乱を事前に把握しておくことは重要である。実際に避難誘導方策を検討する際には、不測の事態によるパニックなども考えられることから、待ち行列について十分な検討が必要である。
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© 2022 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
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