抄録
本研究では,高取町土佐街道を対象に,沿道建物の景観の印象評価,そして地域コミュニティー活動の広がりとの関係性を捉えることにより,歴史的街並み保全のあり方を探ることを目的とした.街道の景観特性を捉え,タイプI(保全タイプ),II(やや保全タイプ),III(混在タイプ),IV(消失タイプ)に分類した.街道の観光拠点施設や飲食店が多いエリアでは歴史的街並みのイメージは消失傾向にある.また,地域コミュニティ活動の担い手育成の意識醸成や取り組み,沿道家屋の意匠・形態・色彩等に配慮する景観保全のルールづくりが課題であることが示された.