2026 年 6 巻 p. 113-121
【はじめに】退院後に予測される主介護者の介護負担感を考慮したリハビリテーションと退院支援が,退院後の実際に感じる介護負担感にどのように関連するかを,一事例から考察した。
【症例紹介】回復期リハビリテーション病棟に入院した脳梗塞患者の主介護者に対して,自宅退院後に感じると予測される介護負担感を評価した。評価結果をもとに,リハビリテーションおよび家族への介助指導,介護保険サービスの提案をおこなった。
【結果】入院中に評価した自宅退院後に感じると予測される介護負担感に比べて,退院1週間後・1ヵ月後の実体験の介護負担感は低値を示した。
【まとめ】退院後に感じると予測される介護負担感を評価し,退院後の生活を見据えたリハビリテーションと退院支援は,退院後に実際感じる介護負担感を緩和する可能性が示唆された。ただし,入院中と退院後の介護負担感は評価の前提が異なるため,両者の比較は慎重に解釈する必要がある。