総合理学療法学
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運動レベルで実施される経皮的電気神経刺激(TENS)の刺激時間と休止時間の設定比率の違いが鎮痛効果に及ぼす影響の検討
村井 勇太吉田 英樹
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 2026-002

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抄録

【目的】

運動レベルで実施される経皮的電気神経刺激(Motor-level transcutaneous electrical nerve stimulation,以下TENS)において通電時間に通電時間(以下,ON時間)と休止時間(以下,OFF時間)を設定した際の,ON/OFF時間と鎮痛効果の関連性を検討した。

【方法】

健常成人20名を対象とし,5日間にわたり以下の5条件を実施した。1:従来の運動レベルTENSを実施する通常TENS条件,2~4:通電時間に異なるON/OFF時間の比率を設定したON/OFF TENS条件(1:1,1:2,2:1),5:TENSを行わないコントロール条件。鎮痛効果の評価として,馴化時間後とTENS施行後3分,10分,20分,30分での痛覚閾値の変化量を用いた。心理的不安はState-Trait Anxiety Inventory(以下,STAI)を用いて評価し,筋疲労はTENS開始前後の電流強度の変化量で評価した。

【結果】

痛覚閾値の変化量は,コントロール条件と比較し通常TENS条件と全ON/OFF TENS条件で有意な上昇が認められた(p < 0.05)。STAIでは,全条件で有意差は認められなかった。電流強度の変化量は,通常TENS条件と比較し全ON/OFF TENS条件で有意に低値を示した(p < 0.05)。

【結論】

従来の運動レベルTENSと比較しON/OFF時間を設定した運動レベルが推奨される可能性が示唆された。

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