総合理学療法学
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Print ISSN : 2436-3871
早期公開論文
早期公開論文の5件中1~5を表示しています
  • 木寺 孝文, 小川 弘孝, 松永 翔平, 下川 善行, 山口 愛美, 田代 伸吾, 酒井 和香
    原稿種別: 研究論文
    論文ID: 2026-005
    発行日: 2026年
    [早期公開] 公開日: 2026/02/20
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    【目的】長下肢装具を用いて歩行練習を行った脳卒中患者において発症6か月以内の歩行能力に関連する因子を検討した。

    【方法】脳卒中患者103例の回復期病棟入院時における基本属性,身体機能,日常生活動作能力,高次脳機能障害,理学療法平均単位数(以下,PT平均単位数)を後方視的に調査した。歩行可能群と歩行介助群に分類し,2群間比較と発症後6か月以内の歩行能力を従属変数とした多重ロジスティック回帰分析を行い,有意に関連する因子とそのカットオフ値を算出した。

    【結果】歩行可能群が50例,歩行介助群が53例であった。年齢,発症から回復期病棟入院までの日数,Japan Coma Scale,12段階片麻痺回復グレード,健側膝伸展筋力,機能的自立度評価法(Functional Independence Measure:以下,FIM)運動項目・認知項目,半側空間無視,PT平均単位数において両群間で有意差を認め,有意に関連する因子として年齢,FIM運動項目,発症から回復期病棟入院までの日数が抽出された。カットオフ値は70歳,24点,27日であった。

    【結論】発症6か月以内の歩行能力には,年齢,FIM運動項目,発症から回復期病棟入院までの日数が関連していた。

  • 構造方程式モデリングを用いた検討
    田村 翔太郎, 三浦 紗世, 松田 涼
    原稿種別: 研究論文
    論文ID: 2026-003
    発行日: 2025年
    [早期公開] 公開日: 2025/12/24
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    【目的】回復期リハビリテーション病棟に入院した骨粗鬆症関連骨折患者における在院日数と疼痛の関連性を構造方程式モデリングにより明らかにすることとした。

    【方法】令和2年4月から令和5年3月までに当院回復期病棟へ入院した骨粗鬆症関連骨折患者114名を対象とした後ろ向き観察研究を実施した。基本情報,身体機能・活動評価に加え,疼痛強度,疼痛部位数,破局的思考,中枢性感作関連症状を評価し,構造方程式モデリングにより在院日数との関連を検討した。

    【結果】構造方程式モデリングによる解析の結果,退院時の疼痛は在院日数に直接的関連(標準化係数=0.56)を示し,疼痛関連評価は疼痛を介した間接的関連(標準化係数=0.64)を示した。基本情報は在院日数に対して有意な直接的関連(標準化係数=0.61)を示したが,身体機能・活動は有意な直接的関連を認めなかった(標準化係数=0.11)。

    【結論】回復期病棟へ入院した骨粗鬆症関連骨折患者において,在院日数と退院時疼痛には有意な関連が認められ,破局的思考や中枢性感作といった心理社会的要因は疼痛を介して間接的に関連することが示唆された。在院日数の適正化には,包括的な疼痛管理が重要な可能性がある。

  • 福本 匠吾, 浦上 慎司, 植田 耕造
    原稿種別: 症例報告
    論文ID: 2026-004
    発行日: 2025年
    [早期公開] 公開日: 2025/12/24
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開
    電子付録

    【はじめに】Perturbation-Based Balance Training(以下,PBT)は,ステップ反応を改善すると報告されている。ステップ反応が消失した亜急性期後期脳卒中患者に対し,短期集中的にPBTを実践したため報告する。

    【症例紹介】症例は左中大脳動脈分水嶺領域の脳梗塞後の80代男性で,第120病日で歩行時にバランスを崩した際に両下肢のステップ反応が出ず,介助を要した。Mini-Balance Evaluation Systems Test(以下,Mini-BESTest)の反応的姿勢制御0点,合計7点であった。PBTを1日1時間,週6日,2週間実施した。

    【経過(結果)】Mini-BESTestの反応的姿勢制御4点,合計13点へ改善した。

    【考察・まとめ】PBT以外の影響を除去できていないが,亜急性期後期脳卒中患者に対する短期集中的なPBTにより,反応的姿勢制御が改善する可能性が示唆された。

  • 村井 勇太, 吉田 英樹
    原稿種別: 研究論文
    論文ID: 2026-002
    発行日: 2025年
    [早期公開] 公開日: 2025/12/13
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    【目的】

    運動レベルで実施される経皮的電気神経刺激(Motor-level transcutaneous electrical nerve stimulation,以下TENS)において通電時間に通電時間(以下,ON時間)と休止時間(以下,OFF時間)を設定した際の,ON/OFF時間と鎮痛効果の関連性を検討した。

    【方法】

    健常成人20名を対象とし,5日間にわたり以下の5条件を実施した。1:従来の運動レベルTENSを実施する通常TENS条件,2~4:通電時間に異なるON/OFF時間の比率を設定したON/OFF TENS条件(1:1,1:2,2:1),5:TENSを行わないコントロール条件。鎮痛効果の評価として,馴化時間後とTENS施行後3分,10分,20分,30分での痛覚閾値の変化量を用いた。心理的不安はState-Trait Anxiety Inventory(以下,STAI)を用いて評価し,筋疲労はTENS開始前後の電流強度の変化量で評価した。

    【結果】

    痛覚閾値の変化量は,コントロール条件と比較し通常TENS条件と全ON/OFF TENS条件で有意な上昇が認められた(p < 0.05)。STAIでは,全条件で有意差は認められなかった。電流強度の変化量は,通常TENS条件と比較し全ON/OFF TENS条件で有意に低値を示した(p < 0.05)。

    【結論】

    従来の運動レベルTENSと比較しON/OFF時間を設定した運動レベルが推奨される可能性が示唆された。

  • 高橋 孝多, 桃井 麻衣, 堀 晋也, 松浦 伸治, 中西 宏和, 小原 次郎
    原稿種別: 症例報告
    論文ID: 2026-001
    発行日: 2025年
    [早期公開] 公開日: 2025/10/22
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    【はじめに】調整機能付き後方平板支柱(remodeled adjustable posterior strut:以下,RAPS)を用いて長下肢装具(RAPS-knee ankle foot orthosis:以下,RAPS-KAFO)から短下肢装具(RAPS-ankle foot orthosis:以下,RAPS-AFO)まで継続的に使用した脳卒中重度片麻痺の1例を報告する。

    【症例紹介】症例は右視床出血を発症した53歳の女性であり,回復期リハビリテーション病棟入棟時はGait Ability Assessment for hemiplegics(以下,GAA)1点およびFunctional Independence Measure(以下,FIM)移動1点であった。

    【経過】RAPS-KAFOは下腿カフ部分で切り離してRAPS-AFOへ容易に変更することができ,日常生活でも使用できる。歩行練習はRAPS-KAFOからRAPS-AFOへ段階的に移行した。回復期リハビリテーション病棟退棟時はGAA6点およびFIM移動6点となった。

    【考察・まとめ】RAPS-KAFOは治療用装具からカットダウンして生活用装具のRAPS-AFOとしても継続的に使用できるため,脳卒中片麻痺の歩行再建に有用な装具と考える。

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