【目的】
運動レベルで実施される経皮的電気神経刺激(Motor-level transcutaneous electrical nerve stimulation,以下TENS)において通電時間に通電時間(以下,ON時間)と休止時間(以下,OFF時間)を設定した際の,ON/OFF時間と鎮痛効果の関連性を検討した。
【方法】
健常成人20名を対象とし,5日間にわたり以下の5条件を実施した。1:従来の運動レベルTENSを実施する通常TENS条件,2~4:通電時間に異なるON/OFF時間の比率を設定したON/OFF TENS条件(1:1,1:2,2:1),5:TENSを行わないコントロール条件。鎮痛効果の評価として,馴化時間後とTENS施行後3分,10分,20分,30分での痛覚閾値の変化量を用いた。心理的不安はState-Trait Anxiety Inventory(以下,STAI)を用いて評価し,筋疲労はTENS開始前後の電流強度の変化量で評価した。
【結果】
痛覚閾値の変化量は,コントロール条件と比較し通常TENS条件と全ON/OFF TENS条件で有意な上昇が認められた(p < 0.05)。STAIでは,全条件で有意差は認められなかった。電流強度の変化量は,通常TENS条件と比較し全ON/OFF TENS条件で有意に低値を示した(p < 0.05)。
【結論】
従来の運動レベルTENSと比較しON/OFF時間を設定した運動レベルが推奨される可能性が示唆された。
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