総合理学療法学
Online ISSN : 2436-388X
Print ISSN : 2436-3871
回復期病棟における骨粗鬆症関連骨折患者の在院日数には退院時の疼痛が関連する:
構造方程式モデリングを用いた検討
田村 翔太郎三浦 紗世松田 涼
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 2026-003

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抄録

【目的】回復期リハビリテーション病棟に入院した骨粗鬆症関連骨折患者における在院日数と疼痛の関連性を構造方程式モデリングにより明らかにすることとした。

【方法】令和2年4月から令和5年3月までに当院回復期病棟へ入院した骨粗鬆症関連骨折患者114名を対象とした後ろ向き観察研究を実施した。基本情報,身体機能・活動評価に加え,疼痛強度,疼痛部位数,破局的思考,中枢性感作関連症状を評価し,構造方程式モデリングにより在院日数との関連を検討した。

【結果】構造方程式モデリングによる解析の結果,退院時の疼痛は在院日数に直接的関連(標準化係数=0.56)を示し,疼痛関連評価は疼痛を介した間接的関連(標準化係数=0.64)を示した。基本情報は在院日数に対して有意な直接的関連(標準化係数=0.61)を示したが,身体機能・活動は有意な直接的関連を認めなかった(標準化係数=0.11)。

【結論】回復期病棟へ入院した骨粗鬆症関連骨折患者において,在院日数と退院時疼痛には有意な関連が認められ,破局的思考や中枢性感作といった心理社会的要因は疼痛を介して間接的に関連することが示唆された。在院日数の適正化には,包括的な疼痛管理が重要な可能性がある。

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© 2025 一般社団法人 大阪府理学療法士会生涯学習センター
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