2021 年 12 巻 1 号 p. 1_77-1_81
現在,本学と平成29年に連携協定を締結している千葉市のUR住宅在住の高齢者を対象に歯科衛生学科が主体となり,多職種連携によるオーラルフレイル予防に向けた介入研究(健康増進プログラムの実施)を行っている.
健康増進プログラムの実施にあたっては,将来,歯科衛生士を目指す学生が健康増進に関わる専門家としての連携や協働,地域の特性などを学ぶためにボランティアとして参加した.その結果,プログラムに参加した高齢者からはプログラムの内容,居住地域での開催,大学教員や学生と触れ合いが評価され,学生は高齢者の特性を理解し,適切に対応する方法を学び,積極的に高齢者と交流する機会を得ることができた.また,プログラムで企画や運営に係わったことで健康増進にかかわる専門家としての連携や協働の重要性を学ぶことができた.